VOICE お客様の声

とろく内科
院長 本田 秀和先生
  • 2025年8月開業
  • 消化器内科・内視鏡内科・内科・糖尿病内科
  • 熊本県熊本市東区渡鹿8丁目11-33
  • Webサイト:https://torokunaika.com/
【提供したサービス】開業地・物件紹介 事業計画 設計・建築 医療機器選定 労務管理支援 各種申請 プロモーション WEBサイト

クリニックの特徴を教えてください

私は長年、内視鏡の検査がずっと好きで、力を入れて取り組んできた分野であり、当クリニックでもその強みをしっかりと活かしていきたいと考えています。ただし、内視鏡だけに偏るのではなく、健診や一般内科の診療にもきちんと対応していきたいという思いがあります。
というのも、大きな病院ではどうしても「専門分野しか診ない」ことが起こりがちです。患者さんは「病院に行ったから全部診てもらえた」と思っていても、実際は一分野しか診てもらえていないケースが少なくありません。その結果、別の病気が見逃されることもあります。私はそういった「見落とし」をできるだけ減らし、健診で引っかかるような一般的な項目はしっかり拾い上げられるクリニックにしていきたいと考えています。
何か特別に難しいことをやろうというのではなく、基本的なことを忠実に行い、患者さんにとって当たり前のことを当たり前に提供する。その積み重ねが信頼につながると思っています。また、大腸内視鏡は自分の特に好きな分野であり、病院のロゴも大腸をモチーフにしています。内視鏡は、検査して観察し、その場で治療までできるという外科的な要素を持っており、そこに大きな魅力を感じています

ご開業のきっかけは?

開業については、以前から少し迷っていました。勤務医として働き続けるのか、それとも自分の理想とする医療を形にするのか…。そんな折、開業されている先生方に相談する機会があり、その中で背中を押していただいたことが大きなきっかけとなりました。
また、自分の年齢のこともありました。残り働ける期間は20年ほど。もしこのタイミングで決断できなければ、勤務医のまま定年まで過ごすだろうと思いました。だったら最後の20年くらいは、自分のやりたいことに挑戦したい。そう考えて、思い切って開業を決めました。

山下医科器械を知ったきっかけは?

山下さんとのご縁は、内視鏡を通じてのつながりが最初です。勤務医時代から内視鏡関連でお世話になる機会があり、信頼できる存在でした。
開業を考え始めた頃、鹿児島の親戚に相談した際、その場で横山さんに電話をかけて紹介していただいたのが直接的なきっかけです。実はその前にも熊本の先生に相談し、承継や銀行紹介などのお話をいただいていましたが、本格的に動き始めたのは親戚を通じて横山さんにご連絡したタイミングでした。そこから土地探しがスタートし、開業への道が具体的に動き出したという流れです。

山下医科器械に依頼していただいてよかった点はありますか?

開業は人生で一度きりの大きな挑戦であり、当然ながら初めてのことばかりです。資金調達から土地探し、内装、医療機器の導入まで、何から何まで分からないことだらけでしたが、山下医科器械さんには開業までの流れを一貫してサポートしていただきました。今も変わらずフォローしていただいており、とても心強く感じています。
もちろん他の業者さんでも開業支援は受けられたと思いますが、私の場合は「内視鏡が最優先」という譲れない条件がありました。その点、内視鏡に強い山下さんにお願いできたのは非常に大きかったです。開業におけるパートナー選びは人それぞれだと思いますが、自分にとって一番大事なものを大切にしてくれる会社を選べたことは、とても良かったと思っています。

ご開業までの過程で印象に残っていることはありますか?

一番印象に残っているのは、銀行との交渉です。勤務医として働いていた頃は、銀行からお金を借りることも交渉することも全く経験がありませんでした。ですが、開業にあたっては避けて通れないプロセスで、銀行の担当者の方と直接お話をさせていただいたことは非常に新鮮で印象的でした。特に、継承や企業買収を担当されている方の鋭い視線には圧倒され、「経営者の世界ではこういうやりとりが日常なのか」と実感しました。
また、場所探しも大きな決断でした。山下さんに複数の候補地を紹介いただき、半年もかからず決めることができました。正直、年齢のこともあり焦りもあったので、継承という選択肢も考えましたが、自宅からの通勤のしやすさや公共交通機関へのアクセスを重視しました。結果的に、徒歩や自転車で来られる地域の方々に通っていただける立地を選ぶことができ、今では「ここにしてよかった」と感じています。学生さんもそうですが、地元に住む方々が中心に来院してくださっているのも、自分の描いた理想に近い形になっていると思います。

今後の目標などはありますか?

まずはシンプルに「20年間続けること」。これが一番の目標です。その間に、内視鏡検査をしっかり行いながら、健診で拾えるような一般的な項目についても漏れなく対応し、患者さんに安心していただけるクリニックを維持していきたいと考えています。特別なことをするのではなく、日々の診療を丁寧に積み重ねていくことが、結果的に大きな信頼につながると信じています。

最後にこれからご開業を考えている方に一言お願いします

開業が正解かどうかは人それぞれだと思います。勤務医としてキャリアを積むのも立派な選択肢です。ただ、もし少しでも開業に興味や関心があるのであれば、早めに動いた方が良いと私は思います。若すぎても経験不足で難しいかもしれませんが、逆にあまり年齢を重ねすぎると決断ができなくなってしまいます。

担当プランナーより

本田先生の第一印象は「優しそうな先生」というものでした。
実際にお話をさせていただくと、その印象通り温和で穏やかな人柄が自然と伝わってきました。
打合せの際には、こちらの説明や提案に丁寧に耳を傾けられ、一つひとつをじっくり吟味したうえで判断される姿がとても印象的でした。そのお姿から、開業後も患者様やスタッフの声にしっかりと耳を傾けていかれるのだろうと容易に想像できました。
特に強いこだわりを持たれていた「内視鏡システム」の選定では、内視鏡専任者や地域担当営業とも連携し、まるで展示会のような充実したラインナップを揃え、さまざまなパターンを想定したデモを行いました。その時間は私たちにとっても非常に印象深いものであり、結果的に先生のご希望に沿った最適な機種をお選びいただけたのではないかと思っております。
開業の地・渡鹿(とろく)において、地域の方々に長く信頼され、拠り所となるクリニックを築かれていくことを確信しております。
今後のさらなるご活躍を心よりお祈り申し上げます。

山下医科器械(株) 開業支援事業部 津川

担当プランナーより

本田先生との出会いは、一本の電話から始まりました。
2023年の秋、公私ともにお世話になっている開業医の院長先生から夜にお電話をいただき、「今、熊本の親戚のドクターが自宅に来ていて食事をしている。開業を検討しているので、ぜひ協力してほしい」とのご連絡を受けました。
翌週には勤務先の病院でお会いすることに。電話でお話ししたときのイメージ通り、物腰が柔らかく、とても優しい先生で、初対面の瞬間から「患者様にとって、本田先生のような方がかかりつけ医なら安心だろうな」と強く感じました。
当初は開業場所について「熊本市内で、医業継承・テナント・戸建てのいずれか」という大まかなご希望だけで具体的な条件はありませんでした。そのため、医薬品卸に継承物件の依頼を、不動産会社やハウスメーカーには物件の紹介をお願いし、情報をメールで共有しながら、時間をかけて候補を絞り込んでいく予定でいました。
ところが開始から1か月ほど経った頃、ハウスメーカーさんから「諸事情でキャンセルになった物件があるので、ぜひドクターを紹介してほしい」との連絡が入りました。これがまさに現在の開業場所との出会いであり、「ご縁とタイミング」に導かれた決定だったと思います。
場所が決まってからは、診療方針・医療機器・建築の各面で先生ご自身の信念とこだわりが明確にあり、そのぶんスムーズに開業準備を進めることができました。
これからも地域のかかりつけ医として、とろく内科様のますますのご発展と、本田先生ご自身、そしてスタッフの皆さまのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

山下医科器械(株) 開業支援事業部 横山